サービス概要・申し込みについて

訪問看護は誰でも利用できますか?

医師が訪問看護の必要性を認めた方であれば、赤ちゃんからお年寄りまで、年齢や病気の種類に関わらずどなたでもご利用いただけます。

どんな人が利用していますか?

病気や障害を持ちながらご自宅で療養されている方、医療的なケア(点滴、インスリン注射、褥瘡の処置など)が必要な方、服薬管理が必要な方、在宅でのリハビリを希望される方、最期をご自宅で迎えたいと考えている方など、様々な方が利用されています。

どうすれば訪問看護を利用できますか?

まずは、主治医(かかりつけ医)や入院中の病院の相談室、担当のケアマネジャーにご相談ください。当訪問看護ステーションに直接ご相談いただくことも可能です。

介護保険と医療保険、どちらが適用されますか?

65歳以上で要支援・要介護認定を受けている方は、原則として「介護保険」が優先されます。40歳〜64歳の方や、特定の疾患(がん末期、難病など)をお持ちの方、あるいは要介護認定を受けていない方は「医療保険」の適用となります。どちらが適用されるかは、病状や年齢によって異なります。

退院後すぐに利用したいのですが、いつ相談すればよいですか?

入院中にご相談いただくのが最もスムーズです。病院の退院調整看護師やソーシャルワーカーに相談することで、退院後の生活に切れ目なく訪問看護を導入できます。

サービスの内容について

訪問看護では、具体的にどんなことをしてもらえますか?

主治医の指示に基づき、以下のようなケアを行います。

  • 健康状態のチェック(血圧、体温、脈拍、呼吸など)
  • 医療処置(点滴、注射、カテーテルの管理、褥瘡の処置など)
  • 身体の清潔保持(清拭、入浴介助、洗髪など)
  • 食事や排泄の介助・管理
  • リハビリテーション<br>・お薬の管理・指導
  • ご家族への介護指導や相談対応
  • 終末期ケア(ターミナルケア)

1回の訪問時間はどれくらいですか?

適用される保険やケアプランによって異なりますが、一般的に1回あたり20分~90分程度です。

週に何回くらい来てもらえますか?

ご利用者様の病状やご希望に基づき、主治医やケアマネジャーが作成する計画によって決まります。週1回の方もいれば、医療的なケアが多く必要な方は毎日のように訪問する場合もあります。

夜間や休日など、緊急の時は対応してもらえますか?

24時間365日対応できる体制を整えています。
「緊急時訪問看護加算」を契約することで、時間外でも電話相談や、必要に応じて緊急訪問が受けられます。

リハビリもしてもらえますか?

はい、可能です。看護師によるリハビリのほか、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といったリハビリの専門職が在籍しているステーションでは、より専門的なリハビリをご自宅で受けることができます。

家族も一緒に介護の方法を教えてもらえますか?

はい、もちろんです。ご家族の介護負担を軽減するため、安全な介助方法や医療機器の取り扱い方、日々のケアのコツなどを具体的にお伝えします。介護に関する不安や悩みの相談もお受けします。

最期を家で迎えたいのですが(看取り)、対応は可能ですか?

はい、可能です。ご本人様とご家族の意思を尊重し、主治医と連携しながら、痛みや苦痛を和らげるケア、精神的なサポートを行い、ご自宅で穏やかな最期を迎えられるよう支援します。

費用・料金について

訪問看護の費用はどのくらいかかりますか?

ご利用になる保険(介護保険・医療保険)の種類や自己負担割合(1割~3割)、訪問時間、サービス内容によって異なります。契約前に、訪問看護ステーションから料金についての詳しい説明がありますので、必ずご確認ください。

自己負担額が高額になった場合、何か補助はありますか?

「高額療養費制度(医療保険)」や「高額介護サービス費(介護保険)」といった制度があります。1か月の自己負担額が上限を超えた場合、その超えた分が払い戻されます。上限額は所得や年齢によって異なります。

交通費はかかりますか?

ご自宅までの交通費は20km以内なら完全無料です。ご利用者さまに余分なご負担をかけず、安心してサービスをご利用いただけます。

料金の支払い方法はどのようになりますか?

1か月分をまとめて翌月にご請求する流れとなります。お支払いは、基本的に集金とさせていただきますが、ご希望があれば銀行振込にも対応しております。

24時間対応をお願いすると、追加料金はかかりますか?

24時間対応体制を契約する場合、「緊急時訪問看護加算(介護保険)」や「24時間対応体制加算(医療保険)」などが基本料金に上乗せされます。詳しくはお問い合わせください。

その他について

主治医(かかりつけ医)とは、どのように連携するのですか?

看護師は、主治医が作成する「訪問看護指示書」に基づいてケアを行います。また、毎回の訪問でのご利用者様の様子や病状の変化を「訪問看護報告書」として定期的に主治医に提出し、常に情報を共有します。必要に応じて電話で相談するなど、密に連携を取っています。

ケアマネジャーやヘルパーさんとは連携していますか?

はい。ケアマネジャーが作成するケアプランに基づき、チームの一員として、ヘルパーやデイサービス、福祉用具の担当者など、他のサービス事業者と定期的に情報を交換し、一体的なサービスが提供できるよう連携しています。

訪問時に、家族は必ず家にいなければいけませんか?

ご利用者様の状態が安定しており、ご本人の同意があれば、お一人でサービスを受けることも可能です。ただし、病状の説明や介護指導など、ご家族の同席をお願いする場合もあります。

一人暮らしでも利用できますか?

はい、ご利用いただけます。一人暮らしの方も多く利用されており、緊急時の対応や関係機関との連携を密に行うことで、安心して在宅生活が送れるようサポートします。

家族が介護に疲れてしまいました。相談に乗ってもらえますか?

はい、遠慮なくご相談ください。ご家族の精神的な負担を軽くすることも私たちの重要な役割です。お話をお伺いし、ショートステイやレスパイト入院(介護者の休息を目的とした短期入院)の利用など、負担を軽減するための具体的な方法を一緒に考えます。